本日大阪に来ていまして、先ほど通りました道頓堀、煌々と輝くグリコのランナー。
はてランナーが走るトラックはあんなにレインボーだったかと首を傾げる橋の上、ふと見ると、そこに立つ街頭がアナーキーに飾り付けられていました。別に禁止されてはいないのかもしれないけれど、まあ無秩序にペタペタと貼ってある・・・。
その中に気になる貼り紙があって、
「恐れ入る 夏の暑さに 蚊にさされ」
・・・(??)。
五・七・五やけども・・・。
実はこの句は(内容は別として)ルール的にまだ良い方で、他の貼り紙を見ると、
・・・もういきなり「六」で始まっている。これはドウトンボリならぬ「ドゥトンボリ」で5文字読みなのだろうか。でもその先も「まち川の灯りは」とか、何なんだこれは・・・。作者の方には申し訳ないけれど、もう僕には意味が分からない・・・全く理解できないけれど、もしかして有名な誰かのフリースタイル俳句の有名句なのか?とググってみたりもしました。
・・・しかし何も出てこず、自分は正常だと確認した次第。
そしてこの詠み人知らずの句は他にもあって、
もう最後には毛沢東が出てくるのであります。そして句の拍子はルールを無視した革命的なリズム。
「毛沢東くる冬に対し我はうなだれない」
(六・八・九)
嗚呼・・・。僕はうなだれました。もはやスペース入れる位置がわかりません。恐るべき自由度の高さであります。死語数百年経った異国の地でこのような文化大革命が起きているとは、毛沢東本人もビックリしているはず・・・。それにしても作者の方、どのような頻度で句を詠んでいらっしゃるのでしょうか。時々この場所を通るので、新しい貼り紙がないか見てみようと思います。
・・・それにしても今日の大阪は暑かった。最高気温34度、勘弁してくれよ夏。暑すぎるよ・・・。
そう考えると冒頭の句、「恐れ入る 夏の暑さに」のところは同感です。詠み人は暑さでオカシくなって俳句のルールを忘れてしまったのだと合点がいった熱帯夜なのでした。
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