俺のビートルズ

中学の頃、僕はビートルズにハマりました。劇的にハマって、もう時間があればとにかくビートルズを聴いていました。中学3年の頃　ー 1995年頃 ー　当時はインターネットなんて普及していません。僕はレンタルCDで聴くその音楽や、書店の専門書で見る（高かったから基本的に立ち読み）初期のビートルズのファッションに憧れまくったのでした。そしてちょうど前年公開された「バックビート」という映画を観て、スチュアートが在籍していた、まだメンバーが5人だった頃のビートルズについて興味を持ち、初期のビートルズがロックバンドだったことを知ってさらに感化され、チャック・ベリーなんかも聴くようになって・・・といった感じでどんどんハマっていったのです。ビートルズ、ロック、モッズ、リッケンバッカー、ヘフナー、グレッチ、ベスパ・・・その辺りのキーワードがセットになって憧れの対象になっていました。

本人達の演奏ではありませんが、バックビートの劇中歌はイイ。序盤に出てくる Long Tall Sally とか、もうサイコーです。初期はロックバンドだったんだなぁと思い知ったシーン。これを見るとビートルズのイメージ変わりますよ。

こちらがフルバージョンです↓↓
 

ま、両方本人の演奏ではありませんが・・・。いや、ビートルズ本人の演奏はもう世界中の人々がこれでもかというほどに観たり聴いたりしているから、見応えのあるカバーをご紹介した方がいいかなと思いまして。

ついでにもう一つ。山崎まさよしさん演奏の「All My Loving」を載せておきます。ポール・マッカートニー本人を前に圧巻のギターテクニックです。

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さて中学生当時のこと、レンタルCDショップに行くと、ビートルズのCDは山ほどあるのですが、

"A Hard Day's Night"のアルバムの邦題が

「ビートルズがやってくる。ヤアヤアヤア」

だったりして、超ダサい。なんだよ勘弁してくれよ・・・と思っていました。英語が得意だったわけではありませんが、その訳がダサいことだけはわかった。ヤアヤアヤアて・・・誰が訳したんだよ。もう今からそいつを これからそいつを 殴りに行こうか～♪って感じでホントに・・・。音楽雑誌や本を読み込んで「いやビートルズはカッコいいんだ！」と信じて止まぬ僕としては、まあ曲は良いので、そんなCD達を端から借りては聞いていました。

やがて住んでいた広島、福山の町に「アフロレコーズ」だったかな、１軒だけレコードショップがあることを知って、そこでビートルズの洋盤LPを数枚見たときはもう強烈に感動しました。英語だけのジャケットがカッコいい・・・。これが部屋にあるだけで最高だ。小遣いを貯めて最初に買ったのが確か「Revolver」だったと思います。針を落とすとポツポツと鳴るあの音からの "Taxman" のイントロ・・・嗚呼、ビートルズをレコードで聴くなんて堪らないじゃないかと思っていました。僕はその後もビートルズのレコードを集めました。当時欲しかったのにどうしても手に入らなかった「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」のLPを同級生のお母さんから頂いたのは本当に嬉しかったなぁ。

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つい先日、音楽に関して超マニアックなレコード狂の取引先の方と商談していて、その方から「レコ―ドはどこにお宝があるかわからない。田舎のリサイクルショップなんかにとんでもないお宝が眠っていることがある」と聞きまして、そういえば俺のビートルズのレコードは結構価値があるんじゃないかと、久しぶりに実家に寄った際に探してみたのです。すると・・・

ない。

ないないないないないないない・・・・！！！

実家の、そこに置いていたはずだという場所に、ビートルズだけが無いのであります。おかしいな・・・15枚くらいまとめて保管していたはず・・・どこか別の場所に保管したかな？と焦った。おかしい。誰かに貸したり売ったりはしていないぞ！？あるはずだ！！！おい俺のビートルズ、俺のサージェント・ペパーズ！！！・・・と血眼で探すほどその日は時間が無かったので、また次回・・・と泣く泣く家路につきました。どこにいったか俺のビートルズ・・・まさに独りロンリーハーツクラブでしたよ。

ただ、ビートルズじゃないLPは結構出てきました。

セックス・ピストルズやニルヴァーナ、ハイスタンダードが収録されたオムニバスなど・・・。どれも高校1年生の時に入手したものです。ミーハーの極みやなぁ当時の俺・・・嗚呼懐かしい・・・なんて感慨に浸っている場合ではありません。ビートルズだよビートルズ。俺のビートルズ、誰か知りませんか？って知りませんよね。それにしてもなんだよ、大切にしていたレコード"だけ"を無くすって・・・。どこに置いたかちゃんと記録しとけよ俺・・・。