唐木俊介の雑感配信ブログ

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クリアクリーン

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高校1年の大晦日、友人K(君付けで呼んだことがなくて、書いていて違和感あるので敬称略)の家に泊まりに行きました。Kは中学の同級生で、高校は違ったけれど僕らは仲が良かった。

 

 

 

Kの家は夜中に抜け出すのも自由で、オバちゃんに「どこ行くの?」とか言われない。僕らは夜中に自転車で近所の神社へ行きました。おい、酒飲もうぜ!・・・と屋台でワンカップを買って、それを飲みました。3杯くらいかな?飲んでもうベロベロに酔うわけです。カウントダウンなんかしない。0時はいつの間にか過ぎていて、僕らはただ酔っている。この年もそんな年越しでした。神社は初詣に訪れた多くの人で賑わっていて、その雰囲気がただただ楽しい。楽しいけれど、そのままそこにいても何も起きないとやがて気付いて、2時くらいに帰る。これはKと僕が中学2年から繰り返していたルーティーンです。泊まりに行って、抜け出して、酒を飲んで帰ってくるというのを毎年やっていた。Kの家に入るときはソーっと忍び足で入る。おっちゃんは鼾をかいて寝ていました。おばちゃんも寝ている風だったけれど、今考えると起きていたんだろうなぁと思います。

 

 

 

 

さてその夜、Kの家に戻った後、夜中に「クリアクリーン」をどれだけ上手く歌えるかを競いました。そう、あの歯磨き「クリアクリーン」のCMの「クーリーアクリーン♪♪」の部分を、どれだけ情を込めて、相手に聴かせるか、そして笑わせるか・・・というなんとも不思議な企画。このCMの冒頭部分のあの皆様ご存知のフレーズ・・・ただそれだけを、どう歌うかっていう、ただそれだけの・・・。

 

 

 

 

 

 

はっきり覚えていませんが、「セックス・ピストルズも岡村孝子も、真剣だ。クリアクリーンの人も真剣だ」というようなことをKが言った。そしていきなり「クーリーアクリーン♪」と言ったのです。僕は「何言うてんのオマエ」みたいな感じでツッコむけれど、なんか面白い・・・。気付けば2人でひたすら「クーリーアクリーン♪」を連呼している。酔っているというのもあってか、その日はとにかくこれが面白かった。抑揚をつけたり、身振り手振りを大袈裟にしたり、B’zやサザンを真似たり、和田アキ子風に「フヒアフヒーン♪」言うてみたり・・・。・・・といった感じで、お互いに5秒ほどのフレーズを披露して、笑う。ただそれだけ。それだけのことなのに、その時はもう堪らなく面白かった。ひたすら爆笑。いや、おっちゃんは大丈夫だけれど、おばちゃんは起きるんじゃないかっていうくらいに爆笑。何なんだその時間・・・。

 

 

 

Kはもう天才的に面白い。普段から何につけてもいちいち面白い。なのに自分では「俺は面白いだろう」という素振りは全く見せない。見せないけれど、多分当時から自負はあったんじゃないかな。Kが思いつくことや言うことがとにかく面白くて、僕はかなり影響されていました。僕らは喋り方が似ているなどと時々言われていましたが、それは間違いなく僕が寄せているのでした。K風に言えば僕も面白くなれるんじゃないかとどこかで思っていたのです。

 

 

 

 

 

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なんてことはない日常なんてことはない。

 

 

 

 

というのを昨年のどこかで書きました。その時はツイッターでフォローしている主婦の方のツイートを見てそう思ったのですが、このクリアクリーン云々もそういうことだよなぁと思ったのでした。

 

 

 

なんてことはない日常なんてことはない。

 

 

 

僕も日々数多通り過ぎていく、取るに足らない物事に楽しい小宇宙を見つけたい。クリアクリーンを爆笑に変えたKのように僕も書ければいいのですが、そんなセンスは伝授してもらえるような類の物事ではありません。でもなんかいいたい。というのは間違いなくある・・・今年もただただ書こうと思うばかりです。

 

 

 

 

 

 

年が明けました。

 

 

明けましておめでとうございます。

 

 

そして元日からお読みいただきまして、本当にありがとうございます。

 

 

拙文ながら、できるだけ沢山の小宇宙を発掘してはお伝えできればと思っております。

 

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

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