唐木俊介のブログ

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うどんの弾力とは

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いや、店があるのは知ってたんですよ。2年前くらいでしょうか、仕事でよく訪れる大阪、堺筋本町、いつも利用する東横インから取引先に歩いていくその間にオシャレなうどん屋さんができたなぁと思っていました。何も言われなければヨーロッパのカフェのような内装が外から見えて、なんや洒落てんなぁ・・・美味いのかなぁ・・・でもちょっとオシャレ感に力使い過ぎですやん・・・俺の知っている限り、美味いうどん屋さんは皆もっと無骨な店構えだよなぁ・・・と入らずじまい。その後も気にはなっていたのですが、今日取引先のAさんにランチに誘われて案内されたのがこのお店だったのです。「美味いっすよ!」とAさん。11時30分頃でしょうか・・・「早く行かないとすぐ行列になるんです」とのこと。へぇ・・・人気なんだ。

 

 

 

 

ウドンダイニング コナ ミズ シオ 

(UDONダイニング KONA×MIZU×SHIO) 

 

 

 

ね、なんかオシャレ感ありますね。うどん屋はやっぱり無骨な店構えでこう、あまり飾らずにですね・・・とブツブツ言ってたら横から勢いよく「嗚呼~、食うてないのにもうウマいわ!入りましょう!」とAさん。は、はい・・・と入店。

 

 

 

店内ほぼ満席で、ちょっと周りを撮れる状況じゃなかったので数枚だけ。

 

 

 

 

お冷がバカルディのタンブラーに注がれて出てくる。カシャカシャ、カシャ・・・。ん?見ると店内の約半数を占める女性客達はこぞって荒川静香の如くイナバウアーの体勢である。はて一体何をしているのかと見ると、その手にはスマホが。そう、どこを切り取ってもインスタ映えしそうな店内の演出に、皆ベストアングルを探すあまり奇怪な体勢になっているのである。というのはウソ、大袈裟に言ってしまいました。でも数人は撮ってましたよ。

 

 

 

 

初めてのうどん屋では必ず温かいきつねうどんを頼みます。冷水で締めた麺ではなく、あえて温かいうどんで麺の真価を問う、それがマイスタイルなのであります。

 

 

 

約5分で着丼。

 

 

 

 

 

フワっと香る出汁はカツオでしょうか?ヤバい、もう美味い。そして澄んだ出汁にたたずむ麺、そのエッジが少しぼやけている。これですよ。これが良いんです。ここに麺の真価が問われるのです。まあええわ。ブツブツ言わずに食べよっと。

 

 

 

 

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いや、ブログに書いているということは、そりゃ美味いってことなんですが、これね、控え目に言って最高。大袈裟に言ったらもう・・・すみません、もう言葉にできません。ラーラーラー ララーラー♪。

 

 

 

 

 

 

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うどんの「弾力」は二つの力で構成されているんだなと、今日初めて考えました。

 

 

それは①噛んだ時の潰されまいとする力と、②噛んだ後で麺が元の状態に戻ろうとするキックバックの力。①と②の合わせて「弾力」と呼ぶんだなと、初めて思い立ったのであります。今までこれらを分けて考えたことは無かったなぁ・・・。この一杯がそれに気づかせてくれました。

 

 

このうどんはですね、②だけなんです。

 

 

いや、モッチリなんですよ。弾力あるんですよ。でも②だけなんです。この麺、歯応えが無いんです。なんやこれ・・・。あらら、とても柔らかくて歯に抗うことなくただ噛まれて潰れていく・・・のかと思いきや、そこからの戻りが凄い。その粘り強いキックバックにただただ驚くばかりなのであります。この食感は初めてだ。茹で釜と圧力釜を併用して茹で上げるという独自の製法でその食感を作り出されているそうです。その製法で何がどうなってこうなってって考える間もなくただひたすら食べたのでした。昆布・ウルメ・メジカ・サバ・カツオ等を使った出汁は香り高く絶品。当然完飲ですよ。もうね、最高です。絶対また来る。大変美味しゅうございました。ありがとうございました。

 

 

 

当たった・・・。

 

 

 

そして初めて弾力について考えさせられた。そんなうどん屋さんのお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

オマケ>>

 

こちらでは、うどん生地を使って作られたパン=「うパン」というのが売られています。こちらもモチモチ食感で女性に人気だそうです。僕は食べていないので何とも言えませんが、ご興味あればぜひ^^

 

 

 

 

 

 

 

 

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