庭の外壁に入っていたヒビが進行している・・・見上げるとそこに聳え立つウバメガシの木。
高級炭「備長炭」の材料になるほど高密度で硬くて強いこの木、その根が凄まじい生命力でコンクリートを割らんとしているに違いない・・・いざ抜かん!!と思い立ったはいいけれど、樹高は250cmくらいある。まずは切らないと・・・と借りてきたチェーンソーのアクセル全開で葉を刈り枝を刈り、幹を切りまくったというところまで書いていました謎の連載「ボーボー」シリーズ。前回までの記事を貼っておきます。
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かくして鬱蒼と生い茂る樹高250cmのボーボーなウバメガシは、
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このようにその姿を変えたのでした。もうボーボーじゃない。
よし、地上部分を切り落としたらあとは根を抜くだけ・・・なんて甘くなかった。スーパーで売っている生姜のように、4本の太い幹が根のところで一つになっていて、直径40cmほどの剛健な根が地中に刺さっているのであります。押しても蹴っても何をしてもビクともしない。最&強なのであります。思えば地上部分は簡単だった。切るだけだもん。問題はここからなんですが、前回の記事をアップしてからというもの、
「これ、人力じゃムリよ」
「ユンボいるね」
「ミニユンボ貸そうか?」
・・・沢山の方々からコメントをいただきました。ちなみにユンボってのは↓↓
これです。
うん。
きた。
越えてきた。
DIYとその向こう側の境界線、越えてきた。
ユンボか。確かにユンボだな。借りようか…でもダメだ。ユンボじゃ我が家のエントランスを通れないなぁ…なんて思いつつその日は終了。
いずれにしても、掘らなければ前には進まない…
というわけで、次の休日の朝、少し掘りました。
・・・。
岩やん。
これ、岩やん。デカめの。
もうね、なんか辛い。
土も固いし、手がしびれるし・・・ずっとやっていたら、
桑が壊れた。
・・・。
もうしらん。
意気勇んで始めた伐根作業は早々と挫折してしまったのでした。
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その数日後のこと、
小雨で濡れたら、ゴツゴツの木肌が黒くなりました。
・・・。
ゴジラやん。
これ、身体のどっかやん。ゴジラの。
もうね、なんか怖い。
外も寒いし、手がしびれるし・・・ちょっと引きで眺めたら、
・・・。
隕石が落ちたようにも見える。
こうなると、宇宙全体が敵のような気もしてくる。
嗚呼・・・。
疲れた。腰にきてる。
「解決」の二文字が霞んできた。
これこそが「根深い問題」ってやつだ…。
これを諦めるのを「根負け」っていうんだ…。
こんな状態を「根ガティブ」っていうんだ…。
・・・と体力も減り、ユーモアのかけらも無くなったところでこの日は終了。
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そして数日後、ブログを読んでくださった方から、
「あれ、ユンボあかんよ」
というコメントをいただきました。
???
「無理矢理抜いたら、壁傾くかもしれんよ」
!!!
「こりゃあ、埋めてしもうて、ずっと付き合わんといけん。地上に出とる部分を切り落として草枯らしを打って、土に埋める。埋めると光が当たらんから、根は腐るだけ。腐ったら体積が減るから埋め土が必要。ほんで腐ったらシロアリのリスクがあるから、一応殺虫剤を撒く・・・」
な、なるほど・・・ありがとうございます。共存か・・・。
というわけで、上部を切ろうと再度チェーンソーを手に。
・・・と今度は土中に埋まっていた部分なので、土や小石を噛んでいる部分にチェーンソーの刃が当たって火花が出る。嗚呼。
強めの水流を当てて泥を落とす。
日暮れ時、我が家の庭に、またゴジラ現る。
ふと、映画「シン・ゴジラ」の最後に主人公・矢口が言ったセリフを思い出したのでした。
「我々はゴジラと共存していかなければならない」
うん、俺、共存する・・・。
と決めたところでこの日は終了。
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さて数日が過ぎまして某休日。
この日はお義父さんもチェーンソー持参でお助け下さいました。埋めるために、地中から飛び出している部分を切らなければなりません。
根腐りして少し沈むことも考えるとこのくらいか・・・というところまで上部をカット↓↓
「根枯らし」を注入するための穴をあけていきます。
??
上の写真の左下に何やら白っぽいものが見えます。ん?
(閲覧注意)
!!!
も、モスラだ。モスラの幼虫だこれは!!!
こんなところでゴジラ VS モスラ・・・でも分が悪いよ。ゴジラが強すぎる。
ええとすみません、これは「根食い虫」というやつですね。よりによってこんなに硬い木を食うとは・・・とデコピンして、再度穴開けです。
ブイイイイーン!!!と穴を何個も開けていたら、幹の中央部で
「スコン!」
・・・とドリルが落ちました。
???
見ると、何やら穴が開いている・・・。
なんやこの穴、モスラかい。モスラやるやん。木の中を食い散らかしてるわけね。幹のこの辺一体がボコっと空洞になってるのもモスラが食うたんかい。やるやん。
はて、中が見えんけど、どんくらいの穴やねんこれ・・・?(なんで関西弁やねん俺)
と思い、
ジャーン(いや効果音www)。以前鉄工所で働かれていたお義父さんにいただいた鉄の巨大バールを取り出しました。全長150センチ、直径3センチの鉄の棒です。あれっ?「バール」って言うけど、これ曲がってないじゃん・・・と思われた方もいらっしゃると思いますが、「バール」=「BAR」です。「BAR」=鉄梃(かなてこ)です。そう、元々バールとはただの棒だったのです。
・・・と蘊蓄はこのへんにしておいて、穴の上部にバールをセット。
ズブッ。
っと刺しました。
10センチくらい刺さった段階で止まったので、よし、抜こうとバールを握
・・・ろうとしたその時です。
多分10キロくらいあるこの重たいバールが、自重で少しだけ沈んだ。
???
なんや。まだ深いのかと少し押してみたら、また5センチくらい入った。
?????
グッと押し込んでみた。
!!!!!
ズボッ!!!
と入った。半分くらい入った。
・・・???
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掘る。
俺、掘る。
根と共存しない。掘る。ユンボでガブっと掘らないんだから別に壁倒れんやろ。もし全部抜かないにしても、空洞は気になる。中がどうなってるのか知りたい・・・。だって気になるもん。空洞っておかしいやん。深さ80センチくらいの空洞って。モスラか?モスラの親おんのか??モスラの親が掘ったか?とにかく、どうなってんのよ。根の下は・・・。
というわけで、さらに周囲を掘り進めたら、なんだかモンスターみたいになってきた。
・・・と、この日のタイムリミットが近づいてきたので、余分な土を外へ出して、ジェット水流で余分な泥を落としました。
・・・。
そしてモンスター現る。うん、モンスターだこれは。ナウシカの例のやつに似てるな・・・。
そして気になる。真ん中の穴。
中はどうなっているんだ・・・嗚呼。
・・・と好奇心がMAXになったのですが、時間が無くてこの日は終了。
貴重な休日、結構な時間と労力を割きました。しかしよく掘った。掘りまくった。「休日」を意味する英語「ホリデイ」とは僕のためにできた言葉なんじゃないk・・・え?違う?関係ない?うるさい? あ、すみませんね。はいはい、今回はこの辺にしときます。続きはまた今度。
では。
~ 続 ~
2018.3.12追記:完結編を書きました↓↓
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