唐木俊介の雑感配信ブログ

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ウミズナ de ソンキョ

投稿日:

 

 

 

 

先日、友人と会話していて,

 

 

「ウミズナデソンキョ」

 

・・・という謎の言葉に「?」マークが連発した話。

 

 

 

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友人が個人で鍼灸院を運営している。その奥さんはフリーランス助産師(そんな職業があるのか)…旦那・奥さん共に旧知の仲だ。夫婦の趣味は農作。仕事の傍ら夫婦で始めた家庭菜園は年々その規模を広げ、今では立派な農園になっている。先日とうとう旦那が重機に乗って農作業する姿をインスタで目撃してしまった。そんな仕事も趣味も健康的で、何においても熱しやすく冷めにくい夫婦から「お茶しよ」とLINE。久しぶりに会った。

 

 

 

会った時点でもう暑、いや熱い。

 

 

 

「来年、助産院と鍼灸院と農園の複合施設を作ることにした。」

 

 

えっ、開業?そうなん?なんで?と聞くと「やるったらやるんよ」と返ってくる。お、おお・・・。別に止める気はないし、全力で応援したいけれど、もし誰かが止めようとしても絶対止まらないんだろうな~この感じ・・・なんて思っていると早速「ホームページ作って」ときた。快諾。僕は時々ホームページ(のようなもの)の製作を請け負う。ホームページ、写真、そこに載せる紹介文などを考えたりする。というわけで彼らの来年の開業に向けて、ホームぺージを作ることになった。ふたりから「やるったらやるんよ」以外の、開業を思い立ったキッカケやコンセプトなど、これから少しずつインタビューしていこうと思う。

 

 

 

 

 

けれどその前に…鍼灸院はおおよそ見当がつくけれど、僕は助産師の仕事というのがいまいちよくわからない。助産師って具体的にどんなお仕事なの?・・・と聞くと、奥さんからの答えとWikipediaの答えはおおよそ一致していて、

 

 

助産行為の専門職であり、妊娠、出産、産後ケア、女性の性保健(婦人科検査、家族計画、更年期ケア)、新生児ケアなどを分野とする。かつて腰抱き、産婆、助産婦などと呼称された職業の発展形。(Wikipediaより)

 

 

 

・・・なるほど。

 

 

 

 

ただ本人の意思は少し特殊で、

 

 

 

 

 

「アタシは 

 

フリースタイルブンベン

 

 をやるんよ」

 

 

 

とのこと。フリースタイルブンベン・・・。なんだそれ。フリースタイルダンジョンみたいに言うやないか・・・。

 

 

 

 

「フリースタイルブンベン?」

 

「そう。フリースタイルブンベン」

 

「それ、何?」

 

「入院せず自宅で出産したり、水中で出産したり、出産にもいろいろあるんよ」

 

「ス、ス、水中・・・たしかにフリースタイルな分娩・・・」

 

「そう、全体の1%くらいの妊婦さんはフリースタイルなんよ。保険は適用されんけど、自分が産みたい環境、産みたい体勢で産めるっていうのが一番かな。別に仰向けが一番ラクなわけじゃないし。横向きとか、四つん這いとか、いろいろあるんよ」

 

「ヨ、ヨヨ、ヨツンバイ・・・」

 

「そう。色々ある。だって昔は皆、

 

ウミズナデソンキョ

 

しとったんよ」

 

 

 

 

 

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というのが冒頭の「ウミズナデソンキョ」のこと。

 

ウミズナデソンキョ。

 

「ん???何それ???」

 

「こう(両手で何かを掴む様子)綱を掴んで、ソンキョして」

 

「ああ、ウミズナって『ツ』に点々でウミ『ヅ』ナなのね。『産み綱』か・・・何かの映画で見たことがあるような無いような・・・まあいいや。産み綱で、ソ、ソンキョってのは?」

 

「ソンキョっていったらお相撲さんみたいなあの体勢よ。昔はそうやって産んだりしてたんよ。綱を持って引っ張ってリキんで…」

 

 

 

 

 

これって常識なんだろうか。その場に流れる「え、知らないの?」感が少しだけ恥ずかしい。僕は「産み綱」も「そんきょ」も知らなかった。(関係無いけれど、僕はあの「忖度(そんたく)」も流行るまではその意味を知らなかった。)

 

 

 

 

 

しかし同時に、無知は楽しい。新しいことを知れるから。うむ、今まさに俺は「そんきょ」という新しい知識を・・・と「そんきょ」をスマホで検索すると

 

 

 

 

 

 

「蹲踞」

 

 

 

 

というイカつい漢字と

 

 

 

 

 

 

ネットから拝借

 

 

 

 

・・・という剛健な画像がヒットした。なるほど、この体勢か・・って既に十分リキんどるやないか。うん、千代の富士なら綱無しで産めそう。ツナナシデソンキョ、押し出し~♪・・・とフザけている僕あたりがソンキョの体勢で「フンッ!!」と綱を引っ張ったら上からタライが落ちてきそうなのでやめておく。

 

 

 

確かに「産み綱で蹲踞」はリキめそうだ。天井からぶら下がった綱をこの体勢で引っ張りながらリキむ・・・一般的な「お産」のイメージとかけ離れた自由なスタイル、それがフリースタイルブンベン・・・いや、それにしてもこれ、レアすぎやしないか?と思う。確かあいつ、フリースタイル分娩は全体の1%って言ってたよな・・・というわけで、少し調べてみた。下表は出生数と出産場所の割合をグラフにしたものだ。

 

 

 

(グラフは厚生労働省の人口動態調査より引用)

 

 

 

少なっ! 円グラフで見ると改めて思う。確かにあいつの言う通り1%だ。グラフの「助産所」「自宅」「その他」というのがそれだろう。2013年の段階で3種人口を合計すると9,653人で、これは全体の出生数1,029,816人の0.94%…確かにほぼ1%だ。いや、なんとニッチな・・・。

 

 

でも需要の絶対数じゃなくて「やるったらやる」という言葉の奥に彼ら夫婦の気持ちの「核」を感じる。どんな業種であれ、この「どれだけ需要が少なくても、自分たちが正しい / やりたい と思ったことをやるったらやる」という人達はいつも輝いていて本当にカッコいいし、実際になんとかやっている人達が僕の周りには多い。みんな凄いなぁ・・・と敬服しつつ、

 

 

 

ふと我が身を振り返る。彼らと同い年の俺は一体何をやっているのか。う、産み綱でそんk、、、う、馬乗りの免許、う、うるさめの便所、う、うっ、うみ、、、もうダメだ。ぐぬぅ・・・苦し紛れの押韻を産み出そうとしてパソコンの前で頭を抱えている・・・ここで天井から産み綱が垂れていれば俺もソンキョして・・・(ゴーン♪) と、四六時中こんなことばかり考えている。嗚呼、こんな人間も全体の1%くらいか、なんとニッチな・・・ただ途方に暮れるばかりだ。

 

 

 

 

 

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なんてスベり倒していると流石に我に返る。あまりフザけていると旦那にお灸を据えられる。少しずつ準備せねば・・・とスマホを取り出して「来年のことだけれど、ホームページ製作にあたって、フリースタイル分娩の参考資料があれば何か貸しといてくれ」とLINEすると、すぐに本を持ってきてくれた。

 

 

 

 

 

 

(ウッ、こんなにも、、、暑、いや熱いな)

 

 

・・・わ、わかった。少~しずつ読んでみるわ・・・。というわけでここ数日、時々、少~しずつフリースタイル分娩について読んでいる。圧倒的なマイノリティであるそのスタイルの、何がどう良くて何が悪いのか、知らない状態では何も考えられない。ゆっくりボチボチと、準備していこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

追伸:ネットでフリースタイルブンベンに関する面白い画像を発見 >>>

 

 

伝説の 「フリースタイル出産 Tシャツ」

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いや、ホンマにフリースタイルやな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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