2/1(土)
1月分の日記をホームページにアップしたら、問い合わせ欄から数件のメールが届いた。1ヶ月前にやめた、Twitterのフォロワーさんからのメールが多かった。勝手に同胞だと思っていたNさんからのメッセージもあった。胸が熱い。
昼から雨。美容室へ行き、夕方からジムへ。燃え殻さんのBefore Dawnを聴きながらフンフン。ジムから出ると、雨は雪へと変わっていた。さては山下達郎、歌ったな。それにしても今日は上半身を追い込みすぎた。胸が厚い。
2/2(日)
今日は開発が中断しているアーマースーツ"TALOS"の最終サンプルを着た。重装備の携行を可能にする油圧式の加力装置、内蔵精密コンピュータ、圧倒的な防弾性能、脈拍や血中酸素濃度といったバイタル監視システムなど、どれをとっても現段階で完成していると思う。中でも、傷口を自動で検出してイソプロメチルフェノールを含んだ泡で塞ぎ固める機能は有用だ。この機能のおかげで、今年の豆まきもほぼ無傷で終えることができた。ちなみに我が家は、鬼役の私に、家族が落花生を投げつける。殻に覆われた落花生なら、後で拾って食べられるのである。
写真の部屋で、ワタナベアニさんと幡野広志さんがTwitterのスペースで話されたことを知る。来週も話されるそうだ。聴きたい。Twitterをやめてから初めて困った。
Yさん、Tさんからメッセージが届いた。嬉々。返信が弾む。
窓を開けると、月曜のにおいがした。
2/3(月)
夜、Nさんからのメッセージに「Twitterの色々なアカウントでカラキズムが発生」とあった。カラキズムか。ナショナリズム、ファシズム、リアリズム・・・数多のズムの中に、そういうズムがあるのか。こういう時「イズム」と言わずに「ズム」と言うだけで少し面白い。人生は、そういうところが大事なのである。
Tさんと書くことについて、いや、書くことのなさについてLINE。楽しい。
70代の老夫婦が宝塚市に254億円を寄付したというニュースを見た。こういう時「そんなにお金があるなら1億くらいくれればいいのに」などというやつがいる。まったく浅はかで図々しい発言である。私は8万円でいい。
2/4(火)
クレジットカードの利用金額をサイトで確認して目眩がした。先方は使った分だけ請求すればいいと考えているようだが、もっとユーザーの気持ちに寄り添うべきではないか。
2/5(水)
気温が低すぎる。早急な地球温暖化が必要だ。
少し前に奥さんがGUでモコモコのセットアップを買ってくれたのだが、家着としてのパフォーマンスが良すぎる。今日追加でもう1着買った。驚くほど暖かい。着る度にうれしい。
2/6(木)
久しぶりに『涙の女王』の第1話を観た。韓国語の読み書きは全くできないのに、好きな韓国ドラマを見ている時だけはなぜか、字幕が無くても演者が何を言っているのかわからない。
2/7(金)
日が暮れて軽めの吹雪、積もる雪。信号待ち。学習塾の前で子供たちが手を繋ぎ、凍った路面で足を滑らせて遊んでいた。なぜか、見ているだけで泣きそうになる。おっさんは、いろんなものであたたまる。
週末は厳寒。焚き火でもするかな。焚き火は寒ければ寒いほど良い。と、キンキンに研いだ斧を手に取り、大量の薪を割った。ワシ何屋やねん。
2/8(土)
早朝から奥さんがスマホを睨んでいた。スーパーの広告である。明日は肉の日。近所のスーパーで肉が特売となる。ここは運営元が畜産系の会社で、とにかく肉が美味い。毎年2月9日は激戦となり、朝から晩まで救急車のサイレンが鳴り止まない。我が家はこれから軽く走って、その後スパーリングである。準備万端で臨みたい。
2/9(日)
昼から御領ヘルスラボで味噌作り。家族一同、精魂込めて仕込んだ10kgの味噌。今年も冷暗所にて秋を待つ。
夕方から焚き火。立ち昇る炎に向かって屁をこいてみるか、尻を向けて少しのあいだ考えたが、怖気づいてやめた。火に向かって屁をこいたらどうなるか。結局試さないことランキングの第一位であろう。向き直って放った短い屁を、冬の風がさらっていった。風と共にこきぬ。
諸事情で二週に渡ってノーサーフ。頭の皿が干からびている。
2/10(月)
Sさんとメッセージのやりとり。楽しい。あずきバーの画像を載せて「硬かったです」とのこと。無理もない。ダイヤモンドよりも硬いのがウルツァイト窒化ホウ素。そのウルツァイト窒化ホウ素よりもさらに硬いのがあずきバーなのである。一般の人があずきバーを食べる時は、オーブンを200℃で予熱して180℃で30分ほど焼いてから食べるのがおすすめである。
2/11(火)
カタログギフトの冊子が届いた。ぎりぎり欲しくない物ばかり載っている。
2/12(水)
残務からのスイムからの睡魔。
ずっと気になっていた「まるでこたつソックス」を手に入れた。というか足を入れた。まるでこたつに足を入れているかのような暖かさである。この感覚は、もしかすると商品のネーミングと関係があるのかもしれない。
2/13(木)
TBSモニタリングに出ている目黒蓮を見て奥さんがポーッとしていたので、横からヌッと顔を出して「どうも、目黒蓮です」と言ってみた。月の裏側のように静まりかえったリビングに、太田胃酸のCMソングだけが鳴り響いた。
2/14(金)
バレンタインデーだが、Twitterをやめたのでボケなくていい。東京ビッグサイトを借りなくてもいいし高速道路を通行止めにする必要もない。今年は整理券も配っていない。普通の人は毎年こうやって過ごしていたのか。楽なものだ。
2/15(土)
やっと海に行けると思ったら波がない。サイクルが合わない。腹いせにジムで3km泳いだ。
Netflixで『ホットスポット』を観始めた。おもしろすぎる。途中で止められず5話まで観たら「次のエピソード」の表示が出ない。どうやらまだテレビで放送されていないようだ。最高裁まで行く。
2/16(日)
5時に目が覚めてradikoでBefore Dawn拝聴。
Kさんのメールで波の写真を堪能。ありがとうございます。
近所のスーパーでH2Oと書かれたペットボトルが売られていた。言い方が理系。
2/17(月)
夜中から朝方にかけてかなり冷え込む予報だったので毛布を一枚追加して寝たのだが、朝起きたら月曜日になっていた。納得がいかない。
2/18(火)
ジムでよく会うアメリカ人のTさん、今日も匂いだけで来ていることが分かった。いつも「ダンディズムとはこういうことである」みたいな匂いを漂わせている。香水確率100%である。
確率といえば、じゃんけんの前に両手を組んでひっくり返し、その中を覗きこむと何を出せばいいか分かる、というあの儀式。勝敗と関係なさすぎる。あと競馬。馬に他人が乗って走る競技。当たるわけがない。
Anizineでウチヤマダフーヅ朝礼を拝読。相変わらず最高。
2/19(水)
ふせんを大量に補充した。ふせんは便利すぎる。あれほど便利なのに、名前が「ふせん」なのが不憫である。もっとこう「留意型大黒帳書付」とか、そういう命名案はなかったのか。または「ジェイコブ」なども良い。「ここ、いいこと書いてあるな。一応ジェイコブ貼っとくか」
2/20(木)
Sさんとのメッセージのやりとりが、秘伝ツイート道場みたいになっている。楽しい。
radikoでBefore Dawn拝聴。
2/21(金)
北海道出身のY女史、墓じまいの準備をしているという。永代供養云々。最近は墓じまいをする人が増えているようだ。
私が死んだら、骨は海へ。いつもサーフィンしているポイントに撒いてもらうと決めている。
人生は儚い。
2/22(土)
高橋久美子著『いい音がする文章』がおもしろい。これは令和版の文章読本だ。
谷崎、三島、高橋。ただし令和版は、著者が引用する名文の数々を味わうだけに留まらない。読み終えるまでに AppleMusic と Youtube を何往復もして、何十曲も聴いた。こんな読書体験は今までになかった。
読後に聴いた「砂鉄」は格別だった。
2/23(日)
天皇誕生日。個人的には今上天皇だけでなく、神武天皇まで遡って歴代天皇の誕生日は全て祝日にすべきだと考えている。そうすれば年間126日が祝日となり、土日と重なれば振替休日も増え、結果的に全国民が幸福になるのである。
Netflixで『やまとなでしこ』を観始めた。25年前から、まったく色褪せていない。むしろ当時よりも没入している。この25年の間に就職し、結婚して、私は今年45歳になる。当時は自分よりずっと大人に見えた主人公・中原欧介よりも長く生きている。どんな物語も、読み手が生きれば生きるほど面白くなるのかもしれない。
あの挿入曲を聴いた瞬間、25年前の記憶が蘇った。2000年の秋、毎週月曜の夜は、大学の友人Nが缶ビールを片手に私のアパートにやってきて『やまとなでしこ』を観る、というルーティンだった。
人生の半分は、懐かしむためにある。
2/24(月)
世間は休日。私は出勤。最高裁まで行く。
「名前が出てるよ」Sさんや、地元の先輩H君から、自分の名前が載ったTwitterのタイムラインのスクショが届いた。懐かしいタイムラインの画像に、懐かしいアイコン。しみじみしてしまった。ありがとうございます。
2/25(火)
「街角のクリエイティブ」に「田中泰延のエンタメ新党」が復活している。面白すぎる。タダで読めるのおかしい。
2/26(水)
今日はウェイトとスイムの日である。下肢中心に追い込んでからのクロール1200メートル。いつものメニューを淡々とジム的にこなした。
「ジム」と聞いた瞬間に「事務」や「ジム・ウォルシュ」が思い浮かばなければならない。ちなみにジム・ウォルシュは『ビバリーヒルズ高校白書』に出てくるブランドンの父親である。
2/27(木)
『やまとなでしこ』を観終えてしまった。よすぎた。
グループの中心的なメンバーだった友人Nは大学を卒業して少し経ったあたりから、誰とも音信不通になった。
今でも当時の友人たちと集まると、必ずNの話になる。
「元気にしてるかな」「どこにいるのかな」「会いたいな」
Nだけではなく、過去のある時期に関わり合った人たちに、もう二度と会えないかもしれない。そう思うと、比喩ではなく、本当に胸のあたりが苦しくなる。会いたくて会えるなら、絶対に会わなければならない。
2/28(金)
朝から健康診断へ。脈拍48で心電図の看護師さんが驚いていた。血圧を測った時も脈拍52。プリウスにも勝る高燃費、圧倒的にエコである。特別減税が適用されてもおかしくない。
2月が終わった。