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2025年9月

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9/1(月)

9月になった。日中はまだまだ暑いが、朝晩はずいぶん暑い。あと4ヶ月もすれば年が明けるというのが信じられない。

8月分の日記に届いたメッセージに返信。ありがとうございます。

 

9/2(火)

冷凍庫にスーパーカップの抹茶を発見。数分悩んだ結果、食べてしまった。せっかくジムで追い込んだのに台無しである。こんな日は「アスリート 食生活」「アスリート 砂糖」などと検索し、トップアスリートが甘いものを食べるという事実を知ることで自分を慰める。テニスのノバク・ジョコビッチは2012年のウィンブルドンで優勝し、それまで2年間我慢していたチョコレートを少しだけ食べたそうだ。いわゆるチョコビッチである。

 

9/3(水)

ジム常連の強面オジサン。いつもしかめ面で眉を尖らせ、肩をいからせて歩く。他人を寄せ付けない雰囲気のオジサンが、更衣室で甲高い奇声を上げていた。初めて声を聞いた。高い。マライア・キャリーのEmotionsを歌うアリアナ・グランデの裏声みたいな高音である。何事かと見ていると、壁にとまっていた小さな虫に怯えていたようだ。「わっ!わわっ!飛んだ!」と大慌てである。人は見かけによらないと言うが、もう少し見かけによってほしい。

 

9/4(木)

あっ、屁が出そうだ。でも音が出なさそうだ。よし!と、自信満々でこいた時に限って大きな音が出る。逆に、あっ、屁が出そうだ。でも音が出そうだ。はて、誰も来ないだろうか。誰かに聞かれないだろうか…と、怯えるようにしてこいた時は大きな音が出る。

 

9/5(金)

オーダーメイド枕の専門店で色々と話を聞いてみた。寸法や硬さなど全てリクエスト通りのカスタムが可能と言われた。しかし肝心の価格は向こうが決めると言う。これのどこがオーダーメイドなのか。

 

9/6(土)

Twitterでやり取りしていたサーファーのUさんから、ブログ経由でメッセージが届いた。ネット上の嬉しい再会である。直接お会いしたことはないが、海でのニアミスは数知れず。「今日はいい波でしたね」「週末は波良さそうですね」と、何度もコメントを交わし合ったものだ。SNSといえばFacebookにアップするだけ。主に自分が楽しむためのこの日記、読んでいる人も極めて少数であろう。もしかすると10億人にも満たないかもしれない。しかしネットに載せていればいつか誰かに届くものだなあと感慨深い。

 

9/7(日)

家族で倉敷イオンへ。屋外の駐車場が空いていたが、車の中が熱くなるので立体駐車場へ。些細なことだが、後々のことを考えて行動することが大事なのである。1階からグルグル回って2階、3階と見回すと、どこにも空きがなく、屋上へ停めた。買い物から戻ると車内は灼熱であった。最高裁まで行く。

石破総理が辞任の意向を固めたという。時は来た。クローゼットからスーツを取り出して、クリーニングのタグを外しておいた。

 

9/8(月)

Sさんから「総裁選出るんですか?」とメッセージが届いた。気持ちはわかる。これは言わば国民の総意であろう。

Sさんにはひと足先に昨日の日記を送っておいた。

 

9/9(火)

BeforeDawn拝聴。先週に引き続き、ゆでたまご嶋田先生がゲスト。前回にも増して燃え殻さんのテンションが高い。ゆるさの話、よかったなあ。

 

9/10(水)

今日1日で、ワタナベアニさんのコラム更新通知が5件届いた。やはりワタナベアニというのはグループ名で間違いない。

 

9/11(木)

Yahooニュースに「岸田氏詣で、相次ぐ」と出ている。自民党総裁戦の立候補者が続々と岸田元首相のもとへ訪問しているという。みんな訪問先を間違えていないか。ちなみに私は明日、夕方以降なら空いている。

 

9/12(金)

朝晩が涼しい。ようやく合法的な気温になってきた。今日は久々のウチヤマダフーヅ朝礼。相変わらず社の方針や評価基準が素晴らしい。漆黒のユーモアの向こうから、毎話数発、切れ味抜群のメッセージが突き抜けてくる。

 

9/13(土)

今日から世界陸上。明日の夜は男子100mの準決勝だが、あいにく私は明日から明後日の朝までサーフィンのため遠出する。今回はジャマイカ勢に譲るしかない。

 

9/14(日)

朝出発で日本海へ。最近地形が整っている某ポイントで極上のレフトを堪能。夕方は近くのリーフでライトのマシンブレイクを堪能。終日良波、フルパドル。そして疲れ切った空腹の身体に、暴力的なボリュームの絶品海鮮丼。言うことなしの波乗行。明日の朝はさらにコンディションが上向く予報。今夜は車中泊である。radikoでさまぁ~ずのさまラジを聴いて、21時には寝るとする。

 

9/15(月)

夜明け前。高台から見下ろすと、遥か沖から等間隔の太い畝りが押し寄せていた。予想通りのコンディション。朝イチだけのつもりだったが、波が良すぎて結局昼過ぎまでサーフ。全身バキバキである。2日で何本乗っただろうか。給料が出てもおかしくない。

さて、帰宅して世界陸上。棒高跳び決勝。デュプランティス選手の跳躍を見た解説の人が「朝ごはんを食べるかのように6メートルを超えてきますねえ」と言った。わけがわからんティスである。

 

9/16(火)

まだ蝉が鳴いている。もうすぐ秋が来るというのに、どいつもこいつも夏の初めと同じ鳴き方である。全然上達していない。たまには歌うなり吟じるなりしてみろと言いたい。

蝉といえば、哲学者のアリストテレスは蝉を好んで食べたという。氏の著作「動物誌」の中には「土の中で成長した蛆はセミの蛹になるが、その殻が破れる前の時期のセミがいちばん美味しい」とある。アホなのかもしれない。

 

9/17(水)

秋田に住む友人Kと久々に電話。秋田でも熊出没のニュースが相次いでいるという。サーファーのKは夜中から起きて車で海へ行くことも多いのだが「途中で車停めて立ちションできねえよ」とのこと。全身ムキムキでタトゥーだらけ、腕っぷしには自信満々のKも、熊には敵わないようだ。

笑い話を思い出した。臆病者の武士が、夜中に厠へ行く時、妻に提灯を持たせて付き添ってもらうという話である。武士は自分が用を足している間、厠の外に妻を立たせておく。中から「おい、怖くないか?」と聞く。妻が「はい。なんともありません」と答えると「うむ、さすがは武士の妻」

 

9/18(木)

長女のスマホをAndroidからiPhoneに機種変更した。顔認証の登録で戸惑っていたので「よし、パパの顔で登」まで言ったところで「しないよ」と返ってきた。窓の向こうで、鈴虫が鳴いている。

 

9/19(金)

久しぶりの定時ダッシュ。今日はこれからM老師の慰労会である。久しぶりにアルコールを摂取するかもしれない。いざ夜の街へ。

 

9/20(土)

朝から次女の部屋のドアノブ交換。新しいノブはラッチのサイズが違うので、鑿でバックセットの穴を拡張。ワシ何屋やねん。

2月に仕込んだ味噌樽を開けると、表面に溜まり醤油ができていた。味噌も十分に発酵していたので味見してみると、宮沢賢治なら玄米八合は平らげるほどの旨さであった。

 

9/21(日)

涼しい。森山直太朗が歌ったに違いない。朝晩は寒いくらいだ。もしかすると槇原敬之も歌ったのかもしれない。

毎週日曜の朝、家中のapple端末で「先週画面を見ていた時間は1日平均〇〇時間でした」と表示されるのだが、スマホを見る時間がどんどん減っている。Twitterをやめ、フェイスブックも最近ではあまり見なくなった。インスタはよく見ている。あとは波情報。これは1日何回も見ている。

さて、今日は世界陸上最終日。女子走り高跳びで金メダルを獲ったオリスラガース選手は、跳躍するたびにノートに何かを書き込んでいた。書かれているのが正の字だったら面白い。

 

9/22(月)

昼休憩のこと。不用品回収だったか何屋だったか「やぎさんゆうびん」をBGMに宣伝しながら走る軽トラを見た。それからというもの、脳内に何度も「やぎさんゆうびん」が流れてくる。打ち合わせのため会議室に移動する時も、ジムでバーベルを担いでいる時も。白ヤギさんから届いた手紙を黒ヤギさんが読まずに食べてしまう。黒ヤギさんが「さっきの手紙、何だった?」と返した手紙を、今度は白ヤギさんが読まずに食べてしまう。どちらも読まずに食べてしまうのが問題である。そこで業を煮やした田中邦衛が登場して「食べる前に読む!」と一喝。すると今度はカンポカンポカンポ♩と、大正漢方胃腸薬のフレーズが流れ始める。忙しい。

 

9/23(火)

今日は祝日。波もある。私は出勤。最高裁。

 

9/24(水)

Zoom会議。ミュートにしたまま3分くらい熱弁をふるっていた。

 

9/25(木)

Yahooのトップに議員の不倫スキャンダルが載っている。文字がもったいない。

ところで、不倫する人は、いろんな選択肢がある中で、そうしようと思ってするのである。三島由紀夫の『美徳のよろめき』には、こんな一節がある。

「どんな邪悪な心も心にとどまる限りは、美徳の領域に属している」

やかましい。

 

9/26(金)

太平洋を目掛けて深夜のロングドライブ。愛媛と高知の県境に車を停めて、カップ麺ができるのを待っている。至福の時間である。もうすぐ45歳になるというのに、山奥に車を停めて、バーナーでお湯を沸かすだけで楽しい。そしてカップ麺は待っている時がいちばん美味い。ちなみに今から食べるマルちゃんの「豚汁うどん」は世界一美味い。7分くらい経った。もう食う。

 

9/27(土)

高知南西部は夜明けからオフショア。面はクリーンなれど終始ダンパー気味のコンディション。切れ目を探し続けたが、速すぎる波に苦戦。しかしコンディションのせいにしてはいけない。地元のコンペティターN氏はただ一人、華麗なターンを繰り返していた。上手い人はどんな波でも乗りこなすのである。サーフィンを始めて20年。課題だけが増えてゆく。

 

9/28(日)

洗車、風呂掃除、トイレ掃除、包丁研ぎ、まな板削り、精米、レースカーテンの洗濯、図書館、見舞い。もはや休日ではない。夕方、少し休もうとソファで横になっていると、ふいに「アポロジャーイズ!アポロジャーイズ!インハーフ!インハーフ!」と、次女が大声を上げ始めた。急にどうした?と振り返ると、英語のテキストを手に「単語覚えてる。こうやったらよく覚えられるの」と言う。「シェア!シェア!」と2回ずつ、隣家まで聞こえそうな大声で「サートゥンリー!サートゥンリー!」謎の咆哮は続く。そのままソファに横になり、ああこの単語は中学2年で習うのか、と聞き入っていると、急に「バコーン!バコーン!」と言い出した。驚いて「なんやそれは」と聞くと、ベーコンだった。発音が良すぎる。

 

9/29(月)

私が自民党総裁になったら、月曜を隔週にする。あと波が良い日は休日。

ところで、会話の中で「見える化」と言う人がいるが、あれは法律で禁止してはどうか。その人の、なんというか、奥行きが見える化してしまうぞ。

 

9/30(火)

長女は最近、クリープハイプの「月の逆襲」が好きでよく聴いている。ついさっき、塾まで迎えに行った帰り道、車の中で聴いていると「この曲って、本が好きな人が好きそうな曲だよね」と言う。感服である。

 

9月が終わった。

 

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