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2025年6月

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6/1(日)

2時に起きて鳥取へ。道中Before Dawn拝聴。燃え殻さんのお母さんの話で、また泣いてしまった。

5時半到着。久々の北ウネリ。西風を交わすポイントで2ラウンドのファンサーフ。幸先の良い月のはじまり。

 

6/2(月)

夜の間も気温が下がらない予報だったので、薄い毛布1枚だけで寝たのだが、朝になると月曜になっていた。納得できない。

 

6/3(火)

「ねえ、あと8日よ」と奥さんが言う。

「なにが?」

「あと8日で帰ってくるよ」

「ん?なにが?」

「グクよ、グク」

BTSのジョングクが兵役を終えて帰ってくるそうだ。奥さんは彼の大ファンなのである。

「知らんがなw」

「美容室予約しとこっかな」

「知らんがなw」

私たち夫婦は、このようにして今を生きている。

 

6/4(水)

サンドウィッチマンのラジオで「アンジェリーナ・ジョリジョリ」というラジオネームを耳にして、思わずノートに書き留めた。書けば三回楽しめる。

まず、アンジェリーナ・ジョリジョリという言葉

次に、アンジェリーナ・ジョリジョリという名前で投稿する人

さらに、アンジェリーナ・ジョリジョリとノートに書き込むオッサン

何度もアンジェリーナ・ジョリジョリと入力しているからか「じょ」と入力するだけで「ジョリジョリ」と変換候補が出てくるようになった。この数分で何ジェリーナ・ジョリジョリしただろうか。

 

6/5(木)

街角のクリエイティブの尾道特集に、新しい記事が追加されている。

「タイトルは、未定。」

「二人のはじまり、二人の3年」

読み応えがありすぎる。

その街でどのような出会いがあったか、どのような言葉が交わされたかを知ることが、街の価値を大きく高めるのだな。今までにも増して尾道が好きになった。

 

6/6(金)

暑いのに扇風機が無い時は、扇風機の代わりに自分の頭をブンブン回せばよい。一気に暑くなる。

 

6/7(土)

長女と洋服を買いに出かけた。アパレルから離れて3年、久しぶりにレディースのショップ中心にぐるぐると歩き回ったが、当時にも増して均質化が進んでいるのを実感した。特に各店のスタッフ。どの店に入っても必ず「いらっしゃいませ」と声を出す。3年前までそんなことはなかった。特にレディースのブランドでは「オッス、オラ悟空」「I'm 蝶野 Huh!!」「ビーフ・オア・チキン!?」など、さまざまな声掛けがショップの特色を映し出していたものである。

家に帰ってウチヤマダフーヅ朝礼。朝礼の目的がすごかった。

そののち図書館からの身内の見舞いからのジム。ウェイトからのランからのスイム。帰宅からのもつ鍋からのBeforeDawn。手紙の話、沁みたなあ。

 

6/8(日)

楽天証券のアプリがリニューアルされた。セキュリティ強化のため、ログイン時の2段階認証が必須になったのだが、一度ログインしただけなのに「ログインしました」というメールが3通続けて届くようになった。バグだろうか。大事なことなので3回言いました、みたいになっている。ユーザーとしては以前よりも不安である。

 

6/9(月)

メールの返信を書くときにAIに頼る人が増えているという。誰かに思いを伝えるための文章をAIに書かせるとは、なんとも滑稽である。とあるユーザーインタビューに「自分で考えて書くよりもいい文章になっている」とあった。思わず吹いてしまった。こういう人は気づかないかもしれないが、究極のデジタルというのは、言葉なのである。

 

6/10(火)

昨日に引き続き朝から大雨。二日続けての大雨は失礼ではないか。降るときは事前に稟議書くらい回してほしい。

 

6/11(水)

奥さんがずっとiPadを見ている。BTSのジョングクが兵役を終えて帰ってきたとのこと。そうか、今日だったか。と、見ると、どうやら流れているのはMVである。

「なんだ、ライブじゃないのか」

「ずっとMVが流れてるんよ。ほら、コメントすごいでしょ」

「でもMVだったらいつでも見れるやん」

「わかってないなあ。リアルタイムで見ないと意味ないのに」

リアルタイム。

 

6/12(木)

インスタの広告に「【ジョリ大学卒業】ヒゲ脱毛 21,500円→500円!」と出てきた。ジョリ大学・・・先日アンジェリーナ・ジョリジョリと入力しまくったのをAIが学習したのだろうか。カーツワイルが提唱するシンギュラリティは、氏の想定を遥かに上回る速さで2025年にやってきたのかもしれない。極めてどうでもいい。

 

6/13(金)

有給休暇。朝、時間があったので包丁を研いだ。砥石の面直しをしている時に、せっかく砥石を出したのだから、ついでにノミとカンナも研いでおくかと思いつく。カンナを研いだのだから、まな板も削っておくかと思いつく。まな板を作業台に固定してせっせと削っていると、今度は古くなった作業台の天板を張り替えるかと思いつく。と、最近オープンしたコーナンPROへ。建材を買いに行ったのに、気になる工具や消耗品が多すぎて、買い物かごがどんどん重くなった。しかし私も分別ある大人である。要るものは買い、要らないものは買った。

夕方、美容室へ。白髪染めが残って茶色くなっていた部分を切ってもらった。グレーヘア移行完了である。一年くらいかかったな。

Yahooニュースのトップに「国民に一律2万円給付」と出ている。にっ…に、2万円?政治家には、我々庶民の暮らしがイメージできないのだろうか。2万円もらったとして、それで我々の生活がどう変わるか考えてくれたのだろうか。普通にうれしい。

 

6/14(土)

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」を観た。エンドロールが流れ始めた時、すでに涙は止まっていたが、まだ若干ヒクヒクしていた。私の中に溢れているこの気持ちは、一体どういう感情なのだろうか。と、自問していたタイミングで画面が切り替わった。エンドロールがワイプに収まり、パッと画面全体に表示されたのは「新幹線大爆破」の予告。余韻大爆破。

 

6/15(日)

西ウネリを期待していたが、3時に起きて波高を見ると全然上がっていなかったのでノーサーフ。

月刊ショータが更新されている。「自由とか希望とか、子供とか」 前田さんは選挙に出るべきではないか。

今日は朝から小雨が降ったり曇ったり、終始ジメジメした天気であった。完全な梅雨入りである。

 

6/16(月)

今日の福山市は最高気温34度。腹が立つほどの晴天。完全な梅雨明けである。

 

6/17(火)

奥さんが「トゲ取って」と左手の親指を差し出す。見ると、長さ2ミリほどの微細な金属のトゲが刺さって、抜けない状態になっている。ヘッドライトとルーペを取り出し、オペ開始。時間が経って表皮が閉じていたので最小限の切開。最近研いだ刃物の中で一番使いやすそうな3mmの鑿(のみ)を鉛筆の持ち方で使った。これは大正解であった。皮膚を少し切り開いて、抜き取る。イメージ通りの進行であった。結局、どれだけ鋭利なのかが全て。もちろん、精密ピンセットも研いでいる。ワシ何屋やねん。

 

6/18(水)

ヨガマスターのM先輩が断食ツアーというものに参加したらしい。そんなものがあるのか。と、ネットで検索してみると「宿泊代1泊13,000円(食事代込み)」と書いてあった。食うんかい。

 

6/19(木)

「月刊・ウチヤマダフーヅ朝礼」 ウチヤマダフーヅ朝礼だけの本が出てほしい。

仕事帰りにウェイト・ラン・スイム。隣で走っていたプロトライアスリートと同じペースで走ろうとしたが、13km/hを6分で断念。向こうはその後も同じペースで走り続けていた。あとで自分の心拍数を見ると、MAX186まで上がっていた。あの人の心臓、相当強いんだなあ。一気に心筋感が湧いた。

トヨタ自動車、豊田章男会長の今年の役員報酬が19億5千万円だったそうだ。私より多い。

 

6/20(金)

夜、焚火をした。明日は雨が降るかもしれないので、溜まった端材が乾いているうちに燃やしてしまおうと思ったのだ。夏の焚火は暑いだろうと思う人もいるかもしれないが、我が家は田舎の高台。今夜は絶えず緩やかな風が吹いていた。ハイバックチェアに深々と身体を沈ませて、揺れる炎を眺めていると、不思議なくらい暑かった。

 

6/21(土)

谷川俊太郎氏のエッセイで「LSDリポート」というのがある。

「リセルグ酸ジエチルアミド(略称LSD)八十ガンマ(百万分の八グラム)を筋肉注射されたことによって得た、私の経験について、簡単に説明する」という一文で始まる文章の後半には、

「レザーばりの椅子の表面が、生きている爬虫類の皮膚のように息づく」

「白い紙の表面に、いろいろに輝く色の粉がとびちっては消える」

「人間の顔が瞬間的に、鳥に見えたり、インディアンに見えたりする」

などと、自らの体験が書かれている。

おっさん、何しとんねん。

 

6/22(日)

2時半に起きて島根へ。有限水深の海域における任意角度からの正弦波の入射についての研究である。ストリップ法を用いて浮体の流体力計算に勤しんだ。一般的にストリップ法は波浪中の船体運動の計算に用いられるものである。付加質量や減衰力、強制力に対する浮体速度影響の修正が必要である。朝は良い波であった。

 

6/23(月)

車のエンジンを切るたびに「キーバッテリー残りわずか」と注意表示が出るので、コイン型の電池を買おうと、会社帰りにコンビニに寄った。いくつか雑誌を見て、アイス売り場を覗き、コーヒーを買って帰ってきた。家に着いてエンジンを切ると「キーバッテリー残りわずか」と表示された。冴えている。

 

6/24(火)

なんと、Netflixに「RUDY」があるではないか。この映画で琵琶湖2杯分くらいは泣いた自信がある。邦題は「ルディ 涙のウイニングラン」という。訳したのは浜村淳だろうか。

幡野広志さんの新刊が出ている。「ポケットにカメラを入れて」即注文した。

 

6/25(水)

Yahooニュースのトップに「泉里香 結婚発表」と出ている。

「泉里香、結婚だって」と奥さんに言うと

「まだ間に合うかもしれんよ」

「なにが」

「ちょっと待ったー!って教会に駆けつけるやつ」

「まだ間に合うかな」

「間に合うよ!GO!」

私は駆け出した。

 

6/26(木)

トランプ大統領が、米軍によるイランへの攻撃をヒロシマ・ナガサキになぞらえていた。まったく、心というものがない。ちょうど先週末、ヒロシマ関連の調べ物のために図書館へ行ったばかりである。今、目の前には土門拳の「ヒロシマ」がある。

胸が痛い。

 

6/27(金)

「踊る阿呆の世界戦略」の予約をしていないことに気づいて、一昨日だったか、予約した。たしか発売日は30日だったと思うが、なんと今日届いた。パラっと捲るつもりが、一気に二章まで読んでしまった。まだ前半だというのに、なんというドラマ。熱量が溢れ、言葉が、文が躍動している。読み進めるほどに熱くなる。本が、踊っている。

 

6/28(土)

家族で広島市内へ。祖父母宅からのショッピングからのお好み焼きからのJリーグ観戦。最前列で観客26,000人の大熱狂を味わった。家族一同サッカーに詳しくないので、試合前に「推しを見つけて応援しよう」と決めていた。ハーフタイムで娘に「推しは誰?」と聞くと、食い気味に

「あの人!いちばんカッコいい!」と娘。

「何番?」

「何番とかじゃない」

「ん?」

「あの人!」

ボールボーイ。

 

6/29(日)

庭の片隅に植えたペパーミントが茂りに茂っている。ほんの少し植えただけなのに、1週間ほどで松崎か吉田かというくらいに茂っている。

 

6/30(月)

パソコンを開いて今日の日記を書こうとしたらブブブと音がした。見上げると茶色い蛾が飛んでいる。つい「どっから入ったん?」と話しかけてしまった。蛾は私の問いかけを無視して、まだ飛んでいる。今、ランプシェードの縁にとまった。じっとしている。暇そうである。寝るなら自分の家で寝てほしい。石原慎太郎なら発狂しているであろう。氏は蝶と蛾が怖かったらしい。ちなみに三島由紀夫は蟹が怖かったそうだ。蟹。

 

 

 

6月が終わった。

 

 

 

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