さてやってきました2017年最後の日。本来なら今年1年の振り返りなどに重きを置いて書くべきなのでしょうが、今日はあえて先日物議を醸した「ふた」の、その後の進展をご報告したいと思います。前回記事を読まれていない方はまずコチラをお読みください↓↓
ありがたいことに沢山の方から温かいお言葉をいただきまして、年内の開封を目標に奮闘しておりましたこの「ふた」ですが、忙しい年末においてこの事だけに専念するわけにもいかず、そのまま日が経っておりました。今日はAbemaTVで「朝青龍を押し出したら1000万円」という企画があり、怪力を自負する8人の猛者が元横綱に挑んでいますが、<朝青龍 vs 猛者達>の対決の2日前、12/29に密かに執り行われた<僕 vs ふた> というカードも皆様の記憶の片隅に置いていただきたく、今キーボードをパタパタとやっております。
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さて、前回までの経過なのですが、
桃の瓶詰の蓋が開かない。
そのまま回す→×
温めて回す→×
温めて、且つサーフィンのグローブを装着してダメージを軽減した上で回す→×
ドライヤーで2分間熱す+グローブ→×
熱湯にブッこむ+グローブ→×
と完敗の様相を呈していたのであります。ありがたいことに沢山の方から「よくあたためる」「真ん中を凹ませる」「バーナーで温める」とか「コンコン叩く」といったアドバイスをいただきまして「穴を開ける」という最後の手も打診されたのですが、それはもう最後の最後。再度保存するので、空気穴とはいえ開けたくない・・・。蓋を回して開ける。これが今回のミッション・・・。
というわけでいただいたアドバイスを試していきました。
蓋を温めるというのはやったので、横からコンコン叩く↓↓
コン♪コン♪コン♪コン♪・・・お、ちょっと蓋の形変わって回りやすくなったか??
よし。グローブ装着。
いざ。
う]う(中略)いあ7えt8aー!!!
あかん。
でも知ってる。
あかんの知ってる。
びた一文フタは動かない。まあそんなヤワな相手じゃないことは知っています。
次はバーナーだ。いや先に蓋を凹ませるか・・・でもさっき力使いすぎたなあ…そしてもう遅い。明日だ。・・・というわけで翌日バーナーで温めようとその日は寝・・・
・・・いや、ちょっとまて、もう一回だけ捻ってみるか・・・。
というわけで再度グローブを装着して捻ってみました。もしかしたら開くかもしれない・・・・
ぱd7あj(中略)▲くぁえー0!!!!
あかんわ・・・。
知ってるよ。
さっきも言うたけど、、、
簡単にあかんの知ってるよ俺・・・。
もうあかんわ・・・。
ていうか、開くわけないやん。
もはや自暴自棄やん。
・・・もうダメだ。力で開けるのはムリだ・・・。身長180.5cm、体重78kg、趣味のサーフィンもハードなスポーツだし、まあ力はある方なんじゃないかと思っていましたが、今となってはそんな傲りは微塵もありません。無力な自分を責めるばかりなのであります。もうダメだ。寝る。ちーん。
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さて翌朝です。この日はお義父さんお義母さんに娘たちを預かってもらう約束で、お義父さんが家に来られていました。
件の瓶を片手に「文明の利器を持ってきたよ」とお義父さん。ブログ読んでくださったのですね。ありがとうございます。・・・と手に何かを持っている。そうです。お義父さんは瓶の蓋を開ける専用の道具を持ってきてくださったのです!!専用器具・・・きた。これはきた。イケる・・・!!!もう超速、超特急でフタが開く・・・のぞみを失っていた僕の心に少しのひかりが灯りました。これでダメだったら心に泣き声がこだまするなぁ(だんだん遅くなってるけど)なんて思いながら期待していたその時、お義父さんが自らトライ開始。おっ!!!
ンググググ・・・・!!!クッ!クッ!!!
・・・っとお義父さん。若き日に器械体操で鍛えていたその剛腕と、なにやらハサミのような文明の利器をもって立ち向かうのであります。これは、これはイケるぞ!!!
ング、クッ!!!クッッ!!!グッッ!!!!
きた。これはきた。
専用器具、器械体操、剛わn・・・。
やった。
やったか・・・とうとう・・・
↓↓↓
・・・。
石かてめえは。
・・・おい。
いいかげんにしろ。
気ぃつかえや。
あけ。もう開けやそこは。お義父さんせっかく道具持ってきてくれたのに、なんか変な感じのやつになるやん。お義父さんと俺のその親戚関係の気まずさみたいなん出てくるやんそこは。そこは気ぃ遣ってちょっと手加減してくれんと・・・。あかんやん。いろんな意味であかんやん。
嗚呼。お義父さん、お手数おかけしてすんません。そしてありがとうございました。僕、会社行きますわ。娘たち、よろしくお願いします。
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帰宅。
まだ消えていない。
何が?
怒りの炎が。
・・・怒っている。
俺は怒っている。
こんなに腹が立つのは久しぶりだ。間違いない。今の俺は怒りの塊だ。ぶつけるんだ俺。己の中から沸々と湧きあがるこの怒りをそのままぶつけるしかない・・・。
・・・と僕は瓶を手にし・・・
ん??
!!!!!
お、お義父さん・・・・
お義父さんが使ったのは・・・
↑↑これです。「JAR OPENER」という道具。蓋を2点で挟み、掴んで固定したまま蓋を回すという道具なのですが・・・僕が家を出た後もトライしてくださったのか・・・
挟みすぎて蓋が凹み、逆に瓶を締め付けているではないか・・・。
・・・。
お義父さんはその剛腕で何度もトライ&トライ・・・つまりトライ数×2点分の箇所が内側に押し込まれていて、逆に瓶を締め付けている・・・。器械体操で鍛えt・・・。
お、お義父さん・・・。逆に・・・し、締めつけt・・・
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頭の中にピアノの音が流れてきました。
優しくて切ない、大好きな旋律。
ドビュッシーの『月の光』です。
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「きっかけ」という言葉は「きる」と「かける」が組み合わさったものです。「きる」はある動作の終わりを表し、「かける」はある動作の始まりを表します。「やりきる」とか「しかける」とか言いますよね。一つのことが終わり、新たに次のことが始まる、それを「きっかけ」というのです。今年が終わり、まさに新年が始まらんとするこのタイミングでお義父さんが与えてくれたキッカケで僕はようやくふたを開けるに至りました。もう力は要らなかった。いとも簡単にスルスルと回った。小さな音で「スッ」というのが、確かに聞こえました。ふたの真ん中に刺した千枚通しを抜くときに。「スッ」・・・。瓶に空気が入った音です。
そしてそれを聞いたと同時に僕も「スッ」ってなりました。なんだか全部、なくなった。そもそもなんで俺はこんなことに熱くなっていたんだ・・・。というか俺は一体、何の話をしているんだ・・・。
ハッと我に返る。原稿画面を振り返る。随分長くなってしまいました。ここまでお読みいただきまして本当にありがとうございます。10月上旬から毎日欠かさず書いている当ブログですが、今日は危ない。なんと日を跨ぐ直前にアップすることになりました。いや、でもいい。逆にこのタイミングがいい。大晦日、2017年最後の投稿になりますが、皆様にお読みいただく時にはもう2018年になっているかと思います。というわけで、
開けましておめでとうございます。
皆様2018年もよろしくお願いいたします。
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