振り子時計。
昭和30年製。今から約60年前の品物です。実家にあったもの保管しています。今でもゼンマイを回せば動きます。
中学3年〜高校1年の頃でしょうか、リーバイスの古着やビートルズのアナログレコードを収集していました。色々と古いモノに興味を持ち始めたその頃、実家の物置きにあったこの振り子時計を見つけて「・・・カッコイイ!!」と思い、早速部屋に設置。ゼンマイを回して実際に動かしていました。
ただ、困ったことが一つ。
1時間ごとに鐘が鳴るんです。
眠っていても1時間おきに、
「ゴーン!ゴーン!」
・・・必ず起きます。昔の人はこの音で起きなかったんだろうか・・・。
長針が「12」の位置を通り過ぎるたびに、
「ゴーン!」
機械は無邪気です。絶対に鳴ります。「夜は皆眠っているから・・・」とか、そういうことは関係ありません。音量ハンパないです。
「ゴーン!」
・・・もーっ!!わかったから!!
→ 起き上がって振り子部分を外し、また眠る。
→ 目を覚ますとあまり時間が過ぎていない(自分が時計を止めたのを忘れている)。
→ おっ、まだこんな時間か! もう少し寝れるぜ・・・。ラッキー♪
→ 起きるべき時間を過ぎる。
→ やがて目を覚まし、今度は当時愛用の四角いG-SHOCKで時刻確認。
→ 遅刻確定。SHOCKでなぜかもう一度寝る。
みたいなことがあってからは、ずっとインテリアの一部となっています。
「麻生時計店」は現在も営業している地元の老舗時計店です。
「昭和30年1月6日納入」・・・父親が生まれる1年前です・・・。歴史を感じます。元は誰の曲か知らないけれど、平井堅の「大きな古時計」のように100年休まずにチクタクはしていません。ただ十数年休んだことだし、ちょっとチクタクさせてみようと、さっき久しぶりにゼンマイを回して振り子を振ってみました。すると普通に動くじゃないですか。凄い凄い。
よし、久々に鳴らしてみよう・・・と、長針を無理やり「12」のところまで動かすと、
「バイーン!!」
「・・・!?」
バイーンって言いました。バイーンって・・・。
ま、久々だからちょっと調子悪かったかな。でも動くんだから凄いよなあ。歌の中の古時計はもう動かないんだもんなぁ。こいつは動くぜ堅さんよ。バイーン言うてるけどね。
麻生時計店に持っていけばメンテナンスしてくれるかと企んでいるところです。100年キープしてアンティークの仲間入りをさせたい、そんな大切な時計なのでした。
っと、寝る前に振り子を外さなきゃ。
おやすみなさい。
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