冬、来たんかい

朝の空気がとても冷たいですね。

なんだよ、ただの冬じゃないか…とついた溜息は真っ白。少し前まで暑さにうなだれて、早く冬が来ればいいのに…そう念じていたあの頃の自分に謝りたい今日この頃です。これからもっと寒くなるのか…。12月を前にして既にユーミンのごとく春よ来いを熱唱したい気持ちでいっぱいです。

冬の何が嫌か…ひとつの答えがすぐに浮かんでくる。それは…

静電気。

（いや寒さちゃうんかい）

いや、寒いのは着込めばなんとかなりますから。問題は静電気なのです。空気が乾燥した冬、車を降りる時、家の門を開ける時にバチっとくる、あれが嫌で堪らない。ああ、でも可愛い子に何かを手渡す時は別だ・・・手と手が触れてバチッ・・・「あっ！」っと驚くまさにその瞬間ビビビッとき・・・・・た事など生まれてこのかた一度も無い。いや、待てよ・・・うん、やっぱ無い。ただ日常の至る所で静電気が起きて、驚きと少しの痛みを残していくだけなのであります。

「俺、全然こないよ、静電気」という友人。何故だ？君の身体はどうなっているんだ？と肩を叩いてみるわけにはいかない。バチっとくるから。ボーリングには行かない。ストライク or スペアの時の強制的ハイタッチでバチッとくるから。ニットはあまり着ない。いちいち静電気が増幅してバチッとくる確率が上がる(ような気がする）から。（僕は冬でもカットソーが多いです）

家に帰って車を降りるとき、「くるか？くるのか？きたいのか？おい？どうなんだ？くるのか～？」とアウターの肘辺りで一回車体に触れておいて通電させる。地面を踏んで放電する。フッフッフ静電気よ、今回は俺の勝ちだな。おとなしく地球に吸い込まれて行きたまえ・・・。よし、オーケーとドアに触れると、

「バチッ！！！」（食い気味）

いやくるんかい！！！

なんなんだ一体・・・。どういうメカニズムなんだ・・・。

さて、車を降りたら次の難関は家の門。いや、さっきバチっと来たから今度は来ないんじゃないか？いや、来るのか？と慎重になってそーっ・・・

くるんかい！！！

静電気よりも早く、僕も食い気味に言う。

しかし、今度は来ない。

いやこんのか～い(弱）。

門を閉めたら最後は玄関のドア。これは大丈夫だとわかっています。金属製のノブを触って、バチっときたことがない。それがなぜかはよく分からない。

車から家までの少しの距離を「くるんかい！こんのかい！」言いながら踊り歩く、僕はこれを密かに エレクトリカルパレード と呼んでます。なーんて。