今朝、新幹線に乗っていると、
カシャッ
カシャカシャッ
っと音がしたので目を開けると、隣の席の人が窓の外にスマホを向けていました。
他にも数人が身を乗り出して写真を撮っていました。
ふと見ると、窓の外には雪をかぶって真っ白になった富士山。うむ、中学英語で習った”Mt Fuji is covered with snow in winter” です。美しい。けれどスマホで撮ってもなぁ、結局そのまま消すんだよなぁ・・・俺はまあええか。ていうかさ、もうちょっと寝たいんだけど、カシャカシャやめてよ…。
カシャ カシャッカシャ
高速で移動する新幹線からでも、人々に写真を撮らしめる富士山(でも俺はいいや。だってエエのん撮れんもん・・・)は言うまでもなく沢山の写真家を魅了し続けてやまないのであります。
代表的なのは故・岡田紅陽さんでしょうか。明治28年(1895年)新潟県、現在の十日町でお父さん、おじいさん、ひいおじいさんさんとも山水画の名手という芸術一家に生まれ、大学時代に撮るようになった富士山の美しさに魅了され、なんとそれから1972年に77歳で亡くなるまで富士山を撮り続けた方、とにかく富士山を愛で続けられた方なのです…。代表作は「湖畔の春」↓↓こちらは昭和10年の5月に撮影された逆さ富士です。
さて皆様、この風景に見覚えはありませんか?
この逆さ富士、実は千円札に印刷されている富士山のモデルになっています。国立国会図書館が運営するYahooならぬ国の知恵袋=レファレンス共同データベースによると、「千円札の裏の富士山がどこから撮られたか知りたい(小学4年生)」という質問に対して前述の内容が記載されています。本栖湖付近のこの撮影スポットは道のり険しくも多くの写真家が通うスポットになっているようです。
何年か前にiPhoneで撮った写真を自宅のデスクトップに移していたら、その中に新幹線から撮った富士山の写真があった。その時なんとなくネットで富士山の写真を検索すると、まあ出てくる出てくる美しい写真の数々・・・。それからじゃないでしょうか、自分が新幹線から富士山撮らなくなったのは。だって皆さん本当に凄い・・・
ひとつ挙げると、
東京カメラ部 Tokyo Camela Club から引用:Sotaro Kajihara さんの作品です。
もうね、息を飲む美しさですよね。この写真、デバイスで見ても美しいと思うのですが、撮影者の Kajihara さんは、その場で眺める風景、そのあまりの美しさに息を飲みすぎて呼吸できなくなったんじゃないかと思うほどに美しいと思うのであります。
うん、撮らなくてよかった。こんなに感動する写真撮れないよ。
(撮れてもこんなんや。思いっきり現実の景色や。)
(いや撮っとるやんけ。)
っていう…。
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