逆行 | なんかいいたい

いや、なめてました。

何を？

寒さを。

昨日から東京、月曜の夜に積もった雪は溶けているものの、その後も最高気温が3度、最低気温がマイナス4度なんて日が続いているわけで、日陰はそのままですよね。雪がゴリゴリなんです。うん、ゴリゴリという表現が一番しっくりくる。もう、凍っていてトゥルントゥルンに滑る。日陰が多い千駄ヶ谷を歩いているとゴリゴリなところが沢山・・・危うくコケそうになりましたよ。

道行く人たちも、多分その人が持っている中で一番ヘビーなアウターを着ている。例年の冬ならオーバースペック？と思われるカナダグースやウールリッチなんかも、今なら凄くしっくりくる。うん、そのくらい着ないと辛いですこの寒さは。

昨日今日とアパレルメーカーの展示会を回っていたのですが、取引先でも最初の会話は決まって「寒いですね～」になる。自分達だけでなく他のお客さんも必ず「寒いですね～」なんて言いながら、着てきたゴツいアウターを椅子の背もたれにかけるなどしている。いつもの冬なら周囲に「え？ちょっと寒くない？」と言われるような恰好でも自分が着たいものを着る・・・アパレルの展示会にはそういう人もいるのですが、今日はいなかった。全員ヘビーアウター。とにかく着込んでいるのであります。

さて、昨日伺った某社での話。担当営業の方がデザイナーの方（Sさん）を紹介してくださって名刺交換。着席して皆机の上に手帳など出すわけですが、Sさんが机に置いた物に僕の目は釘付けになったのであります。

とにかくデカイ・・・。

何が？

カバーが↓↓

「・・・。」

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唐突ですがここで、スティーブ・ジョブスの逸話をひとつ書いておきましょう。

「いかにデバイスを小さくするか」という話なのですが、iPhone以前にiPodを開発する段階で、開発担当者に試作機を見せられたジョブスは「もっと小さくしろ！」と指示したそうです。開発担当者が「これ以上は小さくできません」と反論するとジョブスはその試作機を部屋にあった水槽に投げ入れました。そして試作機からポコポコと気泡が出てきたところでジョブスが言うのです「ほら、まだ空間に余裕があるじゃないか」

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どんなITデバイスにとっても小型化、軽量化というのは永遠のテーマのはずですが、そこを思いっきり逆行しているスマホカバーに僕は出会ってしまったのです。これはツッコんだ。すぐにツッコんだ。「寒っ！」と言うその自然な感じで「デカっ！」と言った。いや、大きすぎでしょう・・・。あまりの寒さにスマホも着込んどるやんけ・・・。

なんて思っているとすかさず「え？でもこういうの結構ありますよね。私もキャラもの好きです！」と同行の後輩(25)。ちなみにこのダースベイダーの持ち主Sさんも25歳。一回り年下のカルチャーを理解できない自分を恥じつつ「すみません、ブログに載せてもよろしいでしょうか？」と撮らせていただいたのであります。Sさんありがとうございます。いやあ、デカイわこれは・・・ポケットに入るとかどうとか、そういう問題じゃないわ。うん、やっぱり小型化に努める開発者の意思と逆行してるわ・・・。

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1日経って今日の午後、打ち合わせを兼ねて某カフェへ。そういえば昨日のSさんのスマホカバー、あれデカかったよなぁなんて後輩と話しながら窓の外をふと見ると、今度は信号待ちの軽バンが屋根の上に大雪を身に纏っているのでした。