唐木俊介のブログ

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ボーボー5 完結編

更新日:

 

 

庭の木を抜こうという話。

 

 

広いところで1cmくらいに広がった外壁のヒビ・・・見上げると、その根が原因と思われるボーボーに生い茂るウバメガシの木。これを抜かなければ、ヒビの部分をセメントで塞いでもダメ・・・まさに根本的解決・・・と伐採伐根の見積もりを業者に頼むとウン万円、それはちょっと嫌だ。

 

 

というわけで、休日の隙間時間を利用して、葉を刈って、枝や幹を切って、根を掘って、根を切って・・・とやっているうちに、根の張り具合にゾッとして方向転換。根を全て抜かなくても、地面スレスレまで切り落として、根枯らしを注入して土を被せればOK。日光が当たらなければ成長しないから・・・と作業を進めましたが、幹の中央にポッカリ開いた小穴を発見。そこに長さ1.5メートルの鉄の棒を刺してみると、それが半分くらいズボっと刺さって、地中に謎の空洞があることがわかったもんだから、その中の様子が気になって、やっぱり掘ることにした・・・

 

 

というところまで、無言で振り返ります↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、ここまでが前回までの話。期間にして3週間くらいでしょうか。写真の途中で出てきた根食い虫が開けたのか、いやそれにしては深すぎる中央の穴・・・この穴に鉄の棒を刺さなければ、ここで根枯らしを注入して、地面スレスレまでカットして終わっていたのですが、穴の中が気になって、さらに掘ることにしたのでした。

 

 

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「ボーボー」というタイトルを冠したこの記事も、幹を切ったらもうボーボーじゃないよなぁ・・・なんて思っていたのですが、そんなことはなかった。

 

 

根もボーボーだった。

 

 

 

 

もう凄かった。

 

 

掘れば掘るほど、地中に張り巡らされた無数の根。太さもいろいろあって、掘る → 水流で泥を落とす → チェーンソーで根を切る というのを繰り返しました。

 

 

 

 

 

↑↑これはですね、岩です。横幅30センチくらいの岩を根が抱いている。えっ?岩?と思いましたよ。なんでこんなところで岩が出てくるんだ!?しかもかなりキツく抱きしめている・・・なんだこれ? ホーミタイ♪ 夢とちゃうのかい♪ と思いましたよ。

 

 

 

嘘。1ミリも思わなかった。どうしていいかわからなくなって、何も考えずただただ水をかけたのでした。一向に解決しない議論のことを「水かけ論」と名付けた人の気持ちが少しわかりました。

 

 

 

 

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ブツブツ言いながらバールで岩を引っぺがしたりして、少しずつ掘り進めていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、地中1メートルくらいのところで急にボコッ!!と土が崩れ、大きな空洞が現れました。

 

 

暗くて地獄の入り口みたいで、うまく撮れませんでしたが、

 

 

 

 

 

 

 

漆黒の闇。なんか悪魔的・・・、そんなイメージを抱きながら、

 

 

 

 

 

 

例の鉄の棒をブッ刺す!!

 

 

 

ズボッ!!!

 

 

 

 

 

 

・・・と刺しました。やはり半分くらい刺さった。

 

 

 

フラッシュを焚いて横から撮ると、

 

 

 

 

 

 

見えますか?鉄棒が貫通しています。

 

 

 

どうやら目当ての穴の中に辿り着いたようです。

 

 

 

さてさて、

 

 

 

中は一体どうなっているんだ?

 

 

 

と、今度はスマホを穴の内側へ持っていってフラッシュオンで撮影。

 

 

 

これだ。この中が気になってここまで掘ってきたんだ・・・と幹の裏側を下から見上げると、そこにはなんと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんもない。

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

空洞。ただの。

 

 

 

 

 

 

ところどころ根。あとは土。

 

 

 

で、その土の底に上から差し込まれた鉄棒が突き刺さっている。

 

 

 

 

 

以上。

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

いや、別にクフ王の棺があるとか、徳川埋蔵金があるとか、微塵も思っていませんでしたが、その、なんつーか、空洞。うん。

 

 

 

 

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幹の真ん中にポッカリ開いた小さい穴を見た時は猛烈に気になったけれど、その中身を見た瞬間のこの、なんていうか、冷め具合。さっきまでホーミタイ!言うてたのに(いや、言うてないけど)、その、何も無いことを確認したときの、冷め具合。

 

 

 

 

なんもない。

 

 

 

 

 

いや、あるのはある。

 

 

 

 

根が、ある。

 

 

 

 

根だけが、ある。

 

 

 

 

ものすごく、ある。

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・うん、埋めよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

枯らして埋めると決めてから数日後、切り株は地面スレスレまでカット。

 

 

 

 

 

さて、枯らします。「スミチオン」という殺虫剤を使用します。通常は1000倍希釈で使用する庭木用の殺虫剤ですが、これを超高濃度で樹木に注入すると木はそれを消化できずに枯れていきます。そして本来の効能で、枯れた木にシロアリが発生するのも防いでくれて一石二鳥な便利グッズなのであります。

 

 

 

 

 

 

 

無数に開けたドリル穴に注入していき、余った薬剤は全体にかけました。

 

 

 

 

 

白装束に身を包む、ウバメガシの最期。

 

 

 

さらば・・・。

 

 

 

 

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あとは、埋めた。

 

 

 

 

庭にあった邪魔な石とか、一緒に埋めた。

 

 

 

 

10年後の自分に手紙を書いて瓶に入れて・・・とか、何もせず、ただただ埋めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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某日の夕刻。

 

 

 

1カ月半の時を経て、

 

 

 

ナッシングになりました。

 

 

 

 

<BEFORE>

 

 

↓↓

 

<AFTER>

 

 

 

 

 

 

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なんだかあっけなくて申し訳ないのですが、

 

 

 

庭の木を抜きたいという話、これでおしまいです。

 

 

 

ボーボーな時は何かの化け物に見えたし、濡れた切り株はゴジラのようだった。掘り進めた根は悪魔のようにモンスターチックで・・・。相手はただの「木」なんですが、苦戦すればするほど増していくモンスター感。メッタ切りにして薬剤注入でなんとか成敗。

 

 

 

でも・・・

 

 

 

モンスター系の映画って、ラストと言いつつも大体最後に続編匂わせますよね?

 

 

 

 

皆様、先ほどの<AFTER>の写真、スコップの右側に何か四角いものが見えませんでしたか?ちょっと戻ってみてください。スコップの右です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・なぜかわからないんですが、例の穴だけは、なぜか埋める気にならなかったんです。

 

 

 

 

 

・・・って、なんか不気味じゃないですか?

 

 

 

後日この穴に引っかかってコケて大怪我

 

 

↓↓

 

 

あ、あの木の怨念が~・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

なんてことにならないよう、追加で頂く予定の殺虫剤を穴から木肌に注入して埋める予定で~す:)

 

 

 

 

というわけで、長くなりましたが、我が家の庭木と外壁問題、一件落着です。

 

 

 

お読みいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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